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ナイト・イン・ザ・ウッズ 感想19話 『ビーはだって…すげーやつじゃん』

今回の記事について一言
『結構な頻度で死にたい時ってあるよね』

 

※注意※
この感想日記は、ゲームのネタバレを含みます。ご注意ください。
筆者は初見プレイなのでネタバレコメントはお控えください。
なにとぞよろしくお願いします。

 

本編感想

前回のあらすじ:Bの食卓(元ネタは某吸血鬼の食卓)

メイはビーの身を案じてか
仕事をやめるべき、父親に何か言うべきと提案します。

メイ
「ビーが反対も何もしないからお父さんはさらに・・・」

ビー
「次言う前によく考えろよ?」

メイ(選択肢)
『ただ、ビーがずっと黙って我慢するのはよくないって』

ビー
「『黙って我慢する』って?」
「『黙って我慢する』って!? お前・・・!?」

メイ
「だってビーばっか苦労してんのに、お父さんだけ儲かってんじゃん!」

ビー
「もう死ねよ」


メイのアドバイスが癪に障ったのか、怒りを言葉にするビー。

一見メイの方が正しい事を言っているようにも感じますが
それはメイの立場からの発言であって、ビーは父親以外身寄りがないですし
「ハイ、仕事やめる~」なんて気軽に出来ませんからね。
かと言って、ここでのメイの発言が悪い訳でもない。
つまりこの状況、お互いどうしようもない。
人生で割とよく遭遇する、正解のない状態。

メイ(選択肢)
『はあ!?』

ビー
「普通に聞こえただろ」

メイ
「何なのマジで!?」

ビー
「ちょっと現実を見せてやるよ」
「クリークってやつ知ってる? 修理工のクリーク」


『クリーク』と呼ばれる人物は、昔からビーのお店で働いている修理工。
ビーが15歳の時に、クリークはビーに運転を教えてあげようと言ってきた。
しかしその時はビーの父が断り、ビー父がビーに対して
「あいつと二人きりになるな」と、注意したようです。


クリークは若い子に手を出す人物だったようですが
なんとこのクリーク、今もまだビーのお店に努めている模様。

メイ
「なんでクビにしないの!?!?」

ビー
「あたしには権限がないんだよ!」

クリークはタチの悪い事に、一番仕事が出来る人物で
修理チームはクリークにかかっているらしい。
有能な悪い奴が一番タチ悪いね。

ビー
「お父さんが何もしないせいでよ!」
「それにクリークにも家族いるし、職を失ったら家族も困るんだ」


めっちゃ重い設定ですな・・・・・・

15歳の時にビーに手を出そうとして
今なおクリークもいてビーはいて、ビーの父がいないんだから
ビーはもう既に・・・・・・っと、考えるのが普通ですね。
ビーは現在20歳なので、クリーク的には興味ないのかも知れんけど。

しかしビーはこんな状況下で、クリークの家庭を心配してるとは・・・・・・
今の自分の崩壊してしまった家庭と重ねているんでしょうね。
(クリークが捕まる=残された家族がビーの家庭のようになってしまう)

メイ(選択肢)
『ビーの責任じゃないからね、ああやって・・・』

ビー
「分かってんだよ!」
「あたしだってそんぐらいわかってんだよ!!!」

メイ
「とにかくあたしが言いたいのは、いつまでもそんなやつを許しちゃうと・・・」

ビー
「『許しちゃう』って!?」

メイ
「ビーは弱いやつじゃないんだからさ」


メイ
「ビーはだって…すげーやつじゃん」

ビー
「お・・・お前・・・」


ビー
「『すげー』って?」
「お母さんに死なれんのって、どこが『すげー』ってんだよ!?」
「あたしが部屋にポツンと座ってんのって、どこが『すげー』ってんだよ!?」

メイ
「ごめんね、ただ、あたし…」

ビー
「お前はホント馬鹿だよね」
「ちゃんと自覚してんの、それ?」

メイ
『がああああっ!!』
『何なんだよ?』 ←

ビー
「『がああああ、何なんだよ!?』って、お前・・・」
「お前がさ、勝手に『正論』出したって」
「従おうと思ったって、無理な時だってあんだよ!」
「したくてやってんじゃねーよ!」

メイ
『いつだって他に選択肢あんじゃん』 ←
『いつだって選択できんじゃん』

ビー
「って、ろくに仕事もしないクソガキに言われてもよ!」
「家賃だって払わないし、責任だって一つもないし」
「バカなことばっかやっても何も言われないでクソ適当やってるやつによ!」
「マジでぶっ殺してー今ここで」
「お前は間違ってるとか、こうしたらとか言ってきやがるし…」
「何もわかってもいねーのによ」
「『お父さん見捨てたら?』みたいな
しょーもないアドバイスを勝手にしやがるし…」
「お父さんはもう歳だし」
「仕事ができないぐらい精神も病んじゃってんのによ・・・」
「ったくもう、こいつマジで・・・」
「人んちで嫌なことばっか言いやがって」
「余計なストレスかけやがってよ・・・」


日頃の鬱憤が爆発したビー。

母親が亡くなってしまい、父親は精神病んでしまった感じか。
母親は亡くなり、精神の病んだ父親に囲まれる娘ビー・・・・・・

メイ
『だから違うって! 今の生活はビーに良くないんだって!』
『だからそうじゃねーって!』 ←

ビー
「じゃあさ、違うってんだったら一体何が言いたいの!?」

メイ
「があああっ!」
「あたしだってわかんねーよ!」

ビー
「グレッグだってどうせどっかで適当にバカみてーに遊んでんだろ」


ビーの八つ当たり流れ弾に当たるグレッグ。

ビー
「あたしはご飯作るとか、給与計算しなきゃいけねーし…」
「あたしの生活、あたしの人生って」
「お前は何一つわかってねーんだよ」
「お前はあたしがするべきことって言ってきやがんだけど
人にアドバイスを求める時は、お前には絶対頼まねーよ!」


相手の人生の事なんてわからんですし
今回はメイに非はないと思いますがねえ。

メイ
「わかったわかった」
「だからごめんって」

ビー
「はいはい」
「『ごめん』だって」
「いつも『ごめん』ばっかじゃんか」
「マジでわかってねーんだよ」

メイ
「今までずっと楽しくしてたじゃん!」
「モール行ってきたじゃん!」
「地下室に閉じ込められちゃったじゃん!」

ビー
「そうなんだけど、メイはそんぐらいしかしてねーじゃん」
「メイが起きた時点で、あたしは6時間ぐらい働いてんだよ?」


わかるわー。

会社行く為に朝起きると、家賃収入とか印税で暮らしてるような奴らは
「今も暖かいお布団で寝てるんだろうな」とか考えると、殺したくなってくる。
ちなみにこの記事書いてる時、トモイナさんは寝坊で会社休みました。

ビー
「そんでメイと遊んだ後、毎晩ここに帰ってきてさ
家計のことやったり、次の給料をどうやって払うか悩んだりしてんだよ」
「お父さんはずっとソファで寝たっきりだしさ」


ビー
「楽しくなんかねーんだよ」

 

 

しばし沈黙。

メイ
「あたし…」
「帰った方が良いよね・・・」

ビー
「うん」
「帰って」

 

ビー宅を去ろうとするメイ。


ビー父は、野球の試合を見ながら
ソファーで寝ていました。

ビー父はこの状況を、どう思っているのだろうか・・・・・・

 

 

~ メイ、帰宅 ~


メイの手帳には、自分を『クズだ』と書いていました。
誰もかれもが不幸やで・・・・・・

 

メイ父
「あ~ぁ」

メイ
「どうしたの?」

メイ父
「今日は疲れちゃった」

メイ
「あたしも」


ビーの家庭を見てからこの台詞を聞くと、何か重い物を感じますね・・・・・・
働いてくれてるお父ちゃんマジ感謝。

てか父親ってスゴイよな。
トモイナさん(と妹)を養いながら仕事とか、俺には考えられねーぜ!
子供いるとか、プレッシャーでマジ無理。
その前に嫁さんが無理。

メイ父
「遊んでるだけなのに?」

メイ
「意外と疲れちゃうよ」

メイ父
「父ちゃんには遊んでるヒマなんかないな」
「でも職場に来てくれて嬉しかったよ」

メイ
「そうだね」
「まだ行けてなかったからね」

メイ父
「まあ、帰ってきてそんなに経ってないし」
「それにスーパーに来ることってあんまないだろ」

メイ
「実はこっそり行って影に隠れて監視してるかもしれないよ?」

メイ父
「とにかく来てくれて嬉しかった」

メイ
「うん、また行くね」


何気ない会話な気がするけど
お父さんの仕事を見に行く事が出来るメイは、幸せなんでしょうね。
(見に行く事が出来る=仕事している)

 

 

次回:ナイト・イン・ザ・ウッズ 感想20話 『負け犬家系の最新失敗作かもしんないね』
前回:ナイト・イン・ザ・ウッズ 感想18話 『全然わかんない』

コメント

  1. お疲れ様です
    ここ、プレイしてて1番しんどかったなあ…ドロドロだ
    トラブルの原因の悪いヤツがいるならいいけど誰も悪くない時なら怒りのぶつけ所がないというのが1番つらい気がする
    そしてノートの字の「お父さん」が一瞬「おばさん」に見えてしまった(´・ω・`)

    • >ポケ丼さん
      コメントありがとうございます!

      乙ありです!
      ワイとしては、ここよりも次のお母さんとの会話はキましたね……
      メイはよく平然としてられるなと思いましたw
      まあ怒りをぶつけられる相手がいるだけマシなのかも知れない。

  2. 更新乙であります。「サイパン」って何かと思ったら「サイバーパンク」かよ。
    南の島かと。それか、おけけがない…げふんげふん。ロリイナになっちゃうよ!
    まあ「字が小さい」のは諦めた。翻訳を真面目にやってるだけで+1点あげるぞ。

    ビー、大逆上。いやはや気持ちがわかるわ〜、よく今まで我慢してたねぇ!
    「もう死ねよ」「ちょっと現実を見せてやるよ」「何もわかってもいねーのによ」
    本音ブチマケ回ですが……うん、みんな溜め込んでるんだよ。我慢してんだよ。
    ・クソニートから人生論やら説教やらアドバイスやら為されたら、普通キレる。
    ・「偉そーに!自分は何様のつもりだ仕事してから言え脛齧り!」言えない本音。
    ・メイ「わかったわかった」「だからごめんって」お前の言葉は全てが軽いぞ。
    ・人生、そんなに楽しくはねーんだよ。つまらんリアルをしたり顔で注進するな。
    ……まあ、私がクソネコについて思ってた不満の大半は、ビーちゃんが言ってる。
    ……でもこの子、絶対に反省はしてねー。また距離感を誤って突入してくるぞ。
    ……断交しちゃえばそれっきり。続く友情は、相互の努力の賜物。距離感は大事。

    しんどい。漢方飲んでさっさと寝る。Salut!(adieuだったら「永遠の別れ」だね)

    • >くろねこさん
      コメントありがとうございます!

      乙ありです!
      その通り! サイバーパンクは長すぎる……!
      女性に対してトモイナさんは、おけけ無ししか認めぬ!!!
      一本筋万歳。

      とうとうビーが怒り爆発といった所。
      お父さんに怒ってくれ……
      でも確かにニート(メイ)から言われたら、腹立つかも知れないw
      そもそもメイは両親が健在かつ、大学にも行かせてもらえてますしね……(中退したけど)
      メイの「わかったわかった」は、自分も軽いなーって思いました。
      まあだからこそビーも「またごめんかよ!」って、怒ってましたねw

      (しんどい。漢方飲んでさっさと寝る。
      最近体調崩し気味ですが、大丈夫ですかい?

  3. 更新お疲れ様です。

    重い、あぁ重い。
    ビーの現状がこんなに複雑でドロドロだったなんて思いもしなかったです。
    クリークに昔され(そうになっ)たこと、でもクリークがいないと仕事が回らないという現実、そんなクリークの家庭についても考えていること。
    父との関係以外にも悩みは多かったのだな…。
    そして必死で耐えていたところにメイが止めを刺してしまったと。

    メイは上手くなだめようとしてますが全てが逆効果ですよね。
    働きもせず昼くらいまで寝て、街をふらついて好きなことをやって…。
    そんなヤツから如何にもわかったようなことを言われたら流石にキレますよ。
    (自分も大学卒業後の無職期間にバイトもせず家でメイみたいな生活をしてたら、親に「自分で働きもせず人の金で飯食ってク○して寝くさってるだけの役立たずがわかったようなことぬかしてんじゃねぇよ!!」とぶちギレられました。
    今思い出しても震えが来る…)
    でもメイは自分がクズだと思えているあたりまだ希望はあると思います。

    これビーのルートだけこんなにハードなんですかね?
    もう一つのグレッグルートの展開も気になってきましたぞォ!

    • >もっちりけだまさん
      コメントありがとうございます!

      乙ありです!
      能力無けりゃ父親にお願いしてクビにすれば良いんでしょうけど
      有能なのが困りもの……
      しかしそんな奴の家族の事も考えてるとか
      ビーは「家族」に対して、非常に重点を置いているっぽいですな。

      そんなビーに対して、ニート猫(メイ)が何か言うのは失敗でしたね。
      それにしても、もっちりさんの実体験にワロタw
      自分もニート時期(バイトはして家に幾らか入れてましたが)あったので
      そういう就職失敗だとか「レール」から外れた恐怖はよくわかります。

      (グレッグルート
      そっちも気になりますよね!
      プレイはしますが、記事にはしないかも知れませんw