このゲームのプレイ日記はこちら。
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シリーズ初
評価を書いた時点でどこまで進んでいたか
エンディング確認
プレイ時間:約10時間
評価ゲームタイトル
『深夜廻』
日本一ソフトウェア 2017年8月24日 発売
対応機種:PS4/vita
このゲームってどんなゲーム?
いなくなった友達の『ユイ』を探す為、お化けが徘徊する夜の街を探索するゲーム。ジャンルは、ホラーアクション。操作は簡単だが、一発食らうと死ぬので、若干死にゲーという感じでもある。怖いというより、怖い雰囲気を楽しむタイプのゲーム。
前作やってなくても大丈夫? 今作からでも大丈夫?
前作のお化けや前作のキャラが出て来るが、ファンサービス的な感じに出るだけなので問題無し。
総合得点 60/100点 ランクB+
60/100点 ランクB+
個人評価23/40点 ランクC
個別評価37/60点 ランクB
レーダーチャート
個人的評価 23/40点 評価C
『貴重なデフォルメ調ホラーゲーム』
夜廻の続編である深夜廻。夜廻発表時から気にはなってはいたが、vitaのみの販売だったのでスルーしていた。PS4でもやりたいという声があったのかは不明だが、今作はPS4とvitaのマルチ販売。もちろん購入。アクションホラーに分類されるが、操作が非常に簡単である。操作が簡単だから難易度も簡単という訳ではなく、ちゃんとアクションゲームになっているのは良い。ホラーゲームといえばリアル調のゲームが多い中、デフォルメ調の可愛い感じのホラーゲームは貴重。可愛くてそれでいてしっかりホラーはしていた。考察しがいのある物語も中々魅力的である。ただ、ボリュームが少ないのはちょっと残念。考察しがいがあると書いたが、あまりにも情報が少なすぎるので、もう少し考察出来るような情報も欲しかったところ。キャラがデフォルメ調なのを最大に活かし、規制が厳しい日本において、最後のとんでも展開は評価出来る。前作はプレイしていないが、過去作のキャラが出るのは非常に嬉しく、また、前作と今作の世界観が繋がっているという設定も実に良い。
システム面 10/15点 評価B
『新しさ』 3点
敵から逃げるタイプのホラーゲームは多々有り、システム的に新しいことはないが、誰もが子供の頃に感じた身近な夜の街に対する、なんとも言えぬ怖さという物を表現したのは新しい。プレイヤーが小さい子供なのも、そういった怖さを演出するのに一役買っている。普段見ている何気ない物(街灯や自動販売機)にも、こういった底知れぬ怖さが見え隠れしているのだと感じることが出来たのは新鮮。このゲームやってから夜の街を歩くと、街灯や自動販売機が気になって仕方ない。
『快適さ』 5点
恐るべきローディングの速さ。死にまくるゲームにおいて再挑戦の速さは非常に重要だが、このゲームはすぐに再挑戦が可能である。あまりにもローディングが速いので、中身がスカスカなんじゃないかと不安に思う程である。死亡画面も血しぶきが画面いっぱいに飛び散るだけで、無駄に長くなったりしない。よって気軽に何度も挑戦可能。昨今の難しい操作を要求するゲームと違い、操作自体も非常に簡単。ダッシュジャンプ等もないので、ファミコンのマリオよりも操作は簡単かも知れない。アイテムを駆使すると若干複雑な操作が必要かもしれないが、そんなことしなくてもクリア可能。現に筆者は、アイテムを一切使わずにクリアした(使用しないと進めない場所や、遊びで使った分を除く)探索においても、中々良い間隔でワープポイントが設置されているのも親切。全体的に快適なゲームといえる。ボス戦が若干長いので、後半で死ぬと少し面倒だが、それはどんなアクションゲームでも言えることである。
『システムのおもしろさ 』 2点
夜の街をただひたすら歩くゲーム。幽霊からは、基本逃げることしか出来ない。ゲームシステムだけでいえば、典型的なただの逃げゲーである。ゲームシステムよりも、雰囲気を楽しむという感じのゲーム。システム自体に特筆すべき点は無し。
ストーリー面 9/15点 評価C
『ストーリーのおもしろさ』 4点
ゲームに限らず、物語を作る上で一番重要なのが最初と最後である。このゲームは、その点においては非常に巧く作られており、衝撃的なチュートリアルで始まり、衝撃的な最後で終わる。前作(プレイはしていない)もそうだが、このシリーズは物語の導入が上手い。ただ、ボリュームの関係上そこまで凝った話でもなく、大体のストーリー展開に予想がついてしまう。また、サブイベントはあれど、サブイベントの物語性はほぼ無いに等しい。考察する楽しさはあれど、少しは幽霊に物語性を持たせて欲しかった。
『ストーリーのボリューム』 1点
やりこみ要素も含め、ボリュームはない。このゲーム最大の欠点である。多少寄り道をしながらプレイしても、一週間くらいで終わってしまう。携帯機であるVITAならまだしも、据え置き機のPS4でこのボリュームは足りなすぎる。値段も安くない。ただ、ゲームシステムが「夜の街を歩く」だけなので、あまり長すぎてもダレるに違いない。そう考えれば、この長さでちょうど良いかも知れない。しかし、ボリュームがないことには変わらない。前作と比べると、今作はかなりボリュームアップしたそうだが、どれだけ前作のボリュームが無かったんだろうか・・・。建物の中に入れるようになったこと等は、非常に良いと思う。
『グラフィックと音楽 』 4点
BGMは、夜の街の静けさを表現する為に無し。その分環境音は非常に良く、街を歩く足音が心地よい。自動販売機や街灯等の音も良い。登場するお化けのデザインも中々良い。カメラが遠くなので、じっくり見れないのが残念。
キャラクター面 9/15点 評価C
『個性』 3点
幽霊の外見上の個性は中々にあるのだが、攻撃方法が「追ってくる」に集約しているのが難点。ボスキャラは、外見から攻撃方法まで個性豊かなのは良い。このゲームの顔とも言える幽霊である『コトワリ様』は、個性抜群。深夜廻といったらコトワリ様という感じである。他にも色々とありそうな幽霊がたくさんいるのだが、物語がないのでどうも個性的とは言い難い。ケツだけ浮かんでる霊とか、どういう背景でああなったのか気になって仕方ないのに・・・。主人公であるハルちゃんユイちゃんは普通の小学生であり、それ以上でもそれ以下でも無い。肝っ玉は普通じゃないが。二人の間で過去に何かあったようだが、それが明かされないのは非常にもどかしい。(多少は明かされる)
『スポットライト』 2点
主人公を除き、誰かを重点的に見るという物語は少ない。幽霊たちの大半は街を彷徨っているだけの存在なので、一部の幽霊が重点的に語られたりすることはない。まぁ目的も無く彷徨っているのが、いかにも幽霊という感じなので間違ってはいないが。ボスキャラも突然現れ、突然消える。そのボスキャラは一体どういう経緯でそこにいたのかは、一切説明されない。それぞれのプレイヤーが、そのボスキャラについて想像するしかない。想像させるにしても、もう少し想像が捗るような物が欲しかった。絵馬に書かれた文章等は、コトワリ様に対しての想像が捗って良い。こういった物がもう少し他のボス幽霊たちに欲しかった。特に鼠のところでされる質問においては、最後まで真相不明である。
『キャラ数』 4点
幽霊の数は中々に多い。一度だけしか見ない幽霊がいたり、特定の場所にちょっとしか現れない幽霊もいて面白い。せっかく面白い幽霊が数多くいるのだから、幽霊図鑑のような物が欲しかった。絵日記のようなメニュー画面があるんだから、絵日記で幽霊図鑑も欲しいところ。やりこみ要素にもなるし。
ゲーマー面 9/15点 評価C
『やりこみ』 2点
一応コレクションを集めるという事と、クリア後に前作の街にいけるというファンサービスがある。・・・が、やりこみ要素といえる程ではない。コレクションも、クリア時点で結構集まっているので、攻略サイトを見ればすぐに全部集まる(攻略サイトを見ないと、かなり時間がかかりそうだが)強いボスや、物語性のあるサブクエもほぼ無いので、ゲームをクリアしたらコレクション集めて、隣町でちょっとイベント起こしてお終いという感じ。
『次回作の期待』 3点
夜の街を歩くという設定は面白く、今作は確実に前作よりもパワーアップしている。しかし、このゲームのコンセプトが街を歩くだけなので、今後の発展は難しい。やることは今作と同じだろうし、下手に武器なんて出したらクロックタワー3の二の舞いである。次回は正統進化させるのか、変化球で来るのか。ゲームは2が一番面白く、3で駄作になる可能性が高いので、日本一ソフトウェアの手腕が問われる。
『ゲームバランス』 4点
基本歩いたり走ったりして幽霊を避けるだけのゲームだが、バランス調整はよく出来ている。ちょうど上手い具合に幽霊を撒けるようになっており、中々に緊張感がある。特にボス戦は、ゲームシステムを活かしたバラエティー豊かな戦闘で面白い。隠れるを中心にしたボス戦・物を拾うを中心にしたボス戦・画面スクロールで逃げるボス戦・その場で耐久戦等々。難易度調整がないので、ゲーム慣れしていない人にとっては若干難しめかもしれない。誰にでも操作可能なほど簡単なので、難易度調整もあればもっとたくさんの人に楽しめてもらえたかも知れない。それはそれで「初見殺しがこのゲームの醍醐味!」という人から文句が来そうな気がしなくもないが。
オマケ
印象深かったシーンBEST3。
3位:日本一ソフトウェアのロゴ
会社ロゴが出ること自体は普通だが
いかにもビックリさせるような前置きからのロゴは予想外であった。
2位:メニュー画面
このゲーム中一番ビックリしたシーン。
メニューを開いている状態は安全ということを逆手にとったドッキリ。
素晴らしい。
1位:最後の二択
実質一択なのだが、あえてここをプレイヤー自ら選ばせるのは見事な演出。
このゲームの物語がわかっていれば、とても悲しい。そして切ない。
コメント
トモイナさんの感想にほぼほぼ同意ですねw
ボリューム含め全体的にスッキリとまとまってた反面、もう少し説明があってもよかったのかな?といった感じですね。サブイベントとかも。
ただデフォルメ調ホラーゲームは珍しいから、日本一に限らずまた出してほしいなあと思います。(多分売上的にキツイと思うけど)
>マサキさん
コメントありがとうございます!
ボリュームは少ないですが、綺麗に完結したのは良かったです。
サブイベントはそんなにストーリー性無かったのは残念。
グレゴリーホラーハウスとか、デフォル調ホラーゲームも結構好きなんですけどね・・・
ホラーゲーム自体新作が出ないうえ、更にデフォルメ調となると難しいですよね。
更新乙であります。なかなか評価が出なくて「忘れてたんじゃ?」と危惧してましたゾ。
多事多忙の中でレビュー書くのはめんど……大変でしょうから、致し方なしですのーと。
うんまあ、良かれ悪しかれ「日本一クオリティ」と申しますか……程々に纏まってる感じ。
特別な名作を出すよりもB+あたりを連発する印象ッス……(ものごっつー外す場合もある)
今作品の最大の不満点は確かに御指摘どおり「ボリューム」でしょうか。二周目が早い!
あいにく「周回前提」って訳でもないので、コスパが高いとは言えねえところが辛いです。
でもひとつ声を大にして有権者に訴えておきたいのは!ロリ!JS!トモイナホイホイだお!
仮にグラの傾向が「白菊ちゃん」だったら、トモイナ師のはなぢが止まりませぬにゃ(笑)
さらに申しますと百合百合しい雰囲気でもありまする……血塗られてますけどね。にゃふー。
デスマーチは終了です?一応「過労死すると異世界に転生出来る」パターンもありますが……
一日一回の「トモイナタイム」の御継続も大変なこととは思いますが、負けるな勇者よ!!
(ロリ界の勇者、事件のたびに質問を受ける某くじら先生は、ほんと御苦労だなあと思うのさ)
>くろねこさん
コメントありがとうございます!
乙ありです!
実は評価記事はすぐに書いていました!
三連休に更新する予定だったのですが、仕事が忙しかったのでこのタイミングでの更新となりました。
名作にはなれないけど、そこそこ良いゲームを作るのが日本一ソフトウェアというイメージです。ゲーム業界の中小企業的な・・・個人的には結構好きですw
日本一ソフトウェアは、純粋に可愛いキャラが多い印象。
コーエのドス〇ベキャラとはまた違った魅力があります。
デスマーチはなんとかギリギリ。
まだ油断は出来ませんが、今週は休みですw
一日一回更新は、普通にキツイですw
更新乙です。
前作がなかなか印象深い作品なので、ぜひプレイしたい一作です。
キャラクターはかわいいが、ストーリーは結構重く、エンディングもすっきりしない
ゲームですよね・・・
前作は小説でかなりストーリーが補完されましたが、(小説だけでもイメージが伝わりにくい)安くはないので、ゲーム中にもっと説明が欲しいです。
>きんちゃさん
コメントありがとうございます!
乙ありです!
前作は知りませんが、今作も中々良い出来なのは確かです!
前作の物語は見てきましたが、前作ファンを裏切らない正統進化といった感じです。
今作は一応小説なくても綺麗にまとまってる・・・のかな?
(気になるところもありますが)
購入を迷ったタイトルだったが意を決して購入して後悔したゲーム。
ホラーと言うよりは、一撃即死のびっくり箱の様なゲーム。
個人的には【そこに何か居る】的な怖さがホラーの醍醐味だと感じる方なので、この手のゲームは、ホラーと言うより笑い話に見える。
元々アクションやシューティングが得意な部分もあり、動きを覚えると作業化してしまう内容に感じた。
個人的には、九怨や零が過去最高のホラーゲームと未だ揺るがない。
かなり巷評価の高いサイレンですらホラーと感じれなかった人なので、この手のゲームは漫才を観てるような感覚に感じた。
エンディングもこのお笑いグラフィックであの結末は首を傾げる印象が強く感じた。
まんまギャグホラーなのに、内容だけシリアス過ぎるだろー的な印象。
>匿名さん
コメントありがとうございます!
まあ評価は人によるので何とも言えませんが
悪いところだけ最大限に高めて言ってしまうと、これくらいのレベルならSteamで2000円くらいで売ってますからね。
匿名さんは、怪物のような驚きとかより霊的なホラーがお好きなようなので、サイレンがホラーと感じ取られなかったのもわかります。
霊(静)的ホラーゲームは、今は絶滅級のジャンルですからね・・・・・・いつかどこか出してくれるのを祈るしかないです。
5年ほど前の記事に対し今更なコメントだと自分でも思うのですが、ゲーム開始時の日本一タイトルロゴについて面白い考察があったので書き込ませて頂きます。
普通、ゲームを開始する時に注意書きとして出るのは「部屋を明るくして離れてみてね」という指示。しかし、このゲームでは、
「部屋を暗くして、この画面だけを見つめてください」
「ゲームの画面以外に、目を向けないでください」……まるで反対の指示が出てきます。
反対の指示…つまりは、従ってはいけない指示。
この時点で既に、『チュートリアル』は。
『深夜廻』は始まってしまっていたのではないでしょうか。
長々と失礼致しました。既出でしたら申し訳ありません。
>匿名さん
コメントありがとうございます!
自分のプレイ日記でもありますが
https://gamesuperreview.com/shinyomawari-1
こういった要素は面白いですよね!
てっきりこの注意書きの後驚かせて来るかと思いましたが
この時点では特になにもなかったというw
そう考えれば
この時点でから既に『深夜廻』が始まっていたんでしょうね・・・・・・