トロピコ５　評価・レビュー

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シリーズ初プレイ

 

評価を書いた時点でどこまで進んでいたか

ストーリー全クリア
プレイ時間：詳細不明

 

評価ゲームタイトル

『トロピコ5』
SQUARE ENIX　2015年4月23日　発売
対応機種：PS4,PC

このゲームってどんなゲーム？

パッケージとタイトルからだと、南国の島でのんびりするような雰囲気だが、実際は島の施設を充実させていき、国民の支持率を集めながら自分なりの島を造り上げていく経営型シュミレーションゲーム。独裁国家とか物騒な宣伝文句があるが、そんなに殺伐としていない。シムシティに近い感じ。

 

前作やってなくても大丈夫？　今作からでも大丈夫？

大丈夫。シリーズ一作もプレイしていないが、何も問題なし。

 

総合得点 65/100点　ランクB+

65/100点　ランクB+

個人評価26/40点　ランクB
個別評価39/60点　ランクB

 

レーダーチャート

 

個人的評価　26/40点　評価B

『南国版シムシティ』
経営型シュミレーションゲームが大好きなので、シリーズ初プレイで購入。PS3やPS4にこういった経営型シュミレーションゲームは少ないので、貴重なジャンルのソフトである。シムシティ的な物を期待して購入したので、劣化シムシティという感じになってしまった。ただ、シムシティにはない本格的なキャンペーンモードがとても良かった。キャンペーンモードがとても良かったので、ミッションがまさかの一つしかないのは悲しい。一つしかないミッションの為だけに、メインメニューにミッションと表示するのはどうなのかと思う。メインメニューに項目を一つ増やして、ボリューム感を出そうと思ったとしか思えない。それにこのゲーム、独裁国家シミュレーションという宣伝文句なのだが、全く独裁感がない。選挙で票を得るために、最終的には国民の為に頑張るプレジデンテになってしまう。そこらへんはガッカリ。独裁国家シュミレーションというのだから、軍事力で全てを解決したり、裏金等で不正行為をしたかった。一応選挙の反対派に裏金等を渡せるシステムはあるのだが、この選挙システムに関する説明が詳しくされないのでまるでわからない。選挙システムだけではなく、どの施設がどれくらいの収益を出しているかも細かくわからないし、質や効果の違い等も全く説明がされず不親切である。プレイしていけばわかるのではなく、プレイしてもわからないのである。説明書を見ても全くわからないのは大問題。チュートリアルで全て教えろとは言わないが、ゲーム内ヘルプで詳しく書いて欲しかった。ファミ通が公式に攻略wikiを作っており、そこには色々とわかりやすく書いてあるので、そこを見ながらプレイするとサクサク進む事が出来るかも知れない。逆に言えばそういうページを見なければ、最後の最後までわからないという事だ。特に効果と質についてゲーム内で詳しくわからないのは致命的。それと主役であるプレジデンテのキャラメイクのバリエーションが少ないので、ほとんど同じ様な人物になってしまう上に、男性キャラクターも女性キャラクターもあまり日本人好みの感じに出来ない。まあキャラメイクしたキャラが活躍するゲームではなのだが、どうせキャラメイク出来るならもっとカッコイイキャラやカワイイキャラをつくれるようにして欲しかった。

 

 

システム面　10/15点　評価B

『新しさ』　3点

これといった新しさを感じはしなかったが、こういった経営型シュミレーションにキチンとした物語があったのが新しかった。物語自体はよくある時間軸系の話しなのだが、それを経営型シュミレーションゲームに搭載したという事が新しい。それ以外には、選挙に負けるとゲームオーバーという要素があるのだが、この選挙のせいで独裁シュミレーションではなく、国民の為に尽くすようなプレイになってしまうのは頂けない。暴動した国民等は武力で鎮圧出来るのだが、結局最終的には国民の為の島作りになってしまうので、独裁シュミレーションという新しさがまるでない。

 

『快適さ 』　4点

操作性は特に問題はないのだが、道を真っ直ぐ敷きにくい。シムシティーシリーズと違って道がグネグネしやすい。街ではなく島の発展をさせるゲームなので、キチンとした道より、グネグネとした道を敷くのが本来の形だと思うのだが、こういった道を直線的に綺麗に敷きたい人にとっては面倒くさい。それ以外は特に問題なし。建物を建設する時は、聖剣伝説のようなリングシステムですぐ選択出来るのは良いところ。

 

『システムのおもしろさ 』　3点

独裁者国家運営シュミレーションという宣伝文句だが、極めて普通の経営シュミレーションゲームである。国民がキチンと職場まで行き、その資源を運送業者が港まで運び、それが船に乗せて出荷されるという一連の動作が、ゲーム中キチンと描写されているのはとてもおもしろい。おもしろいのだが、国民一人一人を見ている暇があるゲームではないので、こういった細かいところがシステムとして上手く機能していない気がする。

 

 

ストーリー面　11/15点　評価B

『ストーリーのおもしろさ』　5点

おもしろい。良くある過去に戻って未来を変えようという物語なのだが、これが上手く出来ている。上手く説明出来ないが、「なるほどな」と関心出来るシーンが多い。経営型シュミレーションゲームで、こういった過去改変系物語は新鮮かつおもしろかった。

 

『ストーリーのボリューム』　2点

ストーリーはおもしろく、そこそこのボリュームもあるのだが、肝心の本編が一つしかないうえに、クリア型のミッションも一つしかないのは問題である。そもそもこういったゲームにキチンとしたストーリーモードがある事自体珍しいのだが、せっかく出来が良いのだから複数の物語を用意して欲しかった。特に本編の『ビバ・プレジデンテ』の下に意味深な空白部分があるのに何もなし。まあ本編並の物を何個も欲しいとは言わないが、その他にはとってつけたようなミッションが一つあるだけなのはどうなのか？　クリア型ミッションなんだから、30個くらい欲しかった。変に一つあるくらいならない方が良かった。

 

『グラフィックと音楽 』　4点

グラフィックは特筆すべき点はないが、全体的に気分がウキウキするようなBGMがとても良い。特にゲームを開始した直後に流れるBGMはいつまでも頭に残る。そしてプレイしていると、コレがキャバレーで流れるBGMだとわかるのがおもしろい。島を運営している時に流れる通常BGMも陽気な感じで頭に残る。よく考えて見ればBGM自体は少ないかも知れないが、頭に残らないたくさんのBGMよりも、頭に残る数少ないBGMの方が良い。ちなみに警察署等のSEはシムシティシリーズのSEと全く同じ物じゃないのかコレ？

 

 

キャラクター面　9/15点　評価C

『個性』　4点

個性を発揮出来ているのが数人しかいない。個性があると言えるのは、主人公であるプレジデンテ・ペヌルティーモ・ヅワイシュタイン・レオン・アドリアーナの6名である。特にペヌルティーモは、頭に残る良いキャラになっている。一応帝国の使者の人とか、妙に革命したい女性とかも最低限の個性はあるのだが、最初に紹介した6名をメインに話が進むので、他のキャラは若干空気である。しかし、こういった経営型シュミレーションゲームで、個性を出せた事自体がスゴイので4点を付けたい。

 

『スポットライト』　2点

スポットライトが当たってるとは言い難い。せっかく良いキャラクターがいるのだから、各キャラクターメインのサブクエストあたりが欲しかった。まあこういった経営シュミレーション型のゲームで、キャラの個性やスポットライトを当てろというのは無理がある気がするけど……。

 

『キャラ数』　3点

普通である。多いとも感じないし、少ないとも感じない。まあ本編のボリュームを考えればこの人数は妥当である。このボリュームで100人くらい登場されても困る。適正人数なのだから５点付けても良いのだが、それだとキャラがたくさんいるゲームが報われないので５点はやめた。

 

 

ゲーマー面　9/15点　評価C

『やりこみ』　2点

やりこみというやりこみがあまり感じられない。サンドボックスで島の住人を増やそうとしても、2000人前後で止まってしまうらしい。今作初のマルチプレイもあるが、あまりおもしろくない。まず協力プレイなのだが、協力してる感が全くない。同じ島に違うプレジデンテが一人いるだけであり、協力する意味がまるでない。対戦の方は、対戦システムを理解している人が少ない。島の住人や建設風景をリアルタイムに描写しているからか、常時カクカクする感じなのもいただけない。対戦中相手の施設を攻撃出来る要素はものすごいおもしろいのだが、攻撃対象があやふやにしか選ぶことが出来ないうえに、防衛側…っというか監視塔が優秀すぎるので、自分から侵略する利点が薄い。現実世界でも防衛側が有利なので、防衛側が有利なのは良いが、それでも監視塔が強すぎる。ただ、同じ島でお互い発展させながら侵略したりされたりするアイディアはスゴイおもしろいし、マルチ対戦こそ独裁シュミレーションっぽくて良い。しかし平和モードをONにしていると侵攻する事が出来ないうえに、その部屋が平和モードONかOFFなのかわからないのは致命的である。今作のマルチは正直おもしろくなかったが、伸びしろはあると思うので、次回作にも対戦のマルチは入れて欲しい。協力モードはいらない。

 

『次回作の期待』　2点

今回シリーズ初なのだが、もう完成されているんじゃないのだろうか？　次回作で何が変わるのかわからない。マルチの対戦くらいしかすごい発展する要素がない気がして仕方ない。

 

『ゲームバランス』　5点

ゲームバランスは良い。難易度自体は5段階に変更出来る。全くわからないまま難易度普通でプレイしたが、国庫がなくなって借金経営になってしまってもなんとかなるようなバランスは見事。慣れ始めた頃でも気を抜いたら支持率が下がったり収入が危なくなったりして良かった。特に支持率は平均45～55%辺りをウロウロするようになっており、常時緊張感があった。難易度を最低にしたり、ランダムで起こる災害もなくせるので、ゲームが苦手な人でも、最低限の事が出来ていればクリア出来るだろう。時代が進むと電力を必要とする施設を活用しなければいけないバランスは、時代が変わったんだなと感じられてとても良かった。

 

 

オマケ

自分の経営戦略に重要だった（と思われる）施設。

１位：ビーチサイド
建設すると目に見える形で収入が手に入る。小銭程度だが、砂浜に適当に建設出来るのが良い。
２位：トウモロコシ畑
グレードアップが好き。早めに何個か作ると、効果200%の畑の完成。まあ効果200%だと、どれくらい利益が上がっているのかわからないが、効果250%とかいう数字を見るとなんかすごそうに感じるのが好き。飼料にもなるので無駄にならないのもポイント。
３位：牧場（牛）
グレードアップが好き。周りの畑の効果+20。そこそこ遠い位置でも+20してくれるうえに、この施設一つで複数の畑の効果が+20って相当すごいんじゃないのだろうか？

このゲームのおかげで、ブログを見てくれる人がかなり増えたのでとても感謝している。だが、ブログ貢献とゲームのおもしろさは関係ないので、もちろん評価には全く影響しない。ブログ貢献度だけで言えば100点満点である。本当にありがとう。